営業セミナーで成約率を最大化する完全設計ガイド

 

営業セミナーで成約率を最大化する完全設計ガイド

 

 

「集客はできるのに、商談・契約に繋がらない」——その差を埋めるのが“設計された”営業セミナーです。ここでは営業 × セミナー × 成約率の視点で、水平思考に基づく実装手順と具体例、当日の台本、フォロー動線までを一気通貫で示します。

 

 

 

 

1|目的は“満足”ではなく“案件化”

 

 

セミナーのKGIは満足度ではなく面談予約数と成約率。そのために「内容→CTA→フォロー」を逆算で組みます。ゴールから組み立てると、無駄な情報が削ぎ落ち、セミナーの一貫性=説得力が上がります。

 

 

 

 

2|水平思考で逆算する設計5ステップ

 

 

  1. 誰に(ペルソナ)
    決裁者/実務者/同席混成のいずれかで資料とCTAを分岐。
  2. 何を約束する(ベネフィット宣言)
    「◯◯業の受注単価を90日で平均◯%改善の設計書を持ち帰る」など、成果物を持ち帰れる約束を打ち出す。
  3. どう測る(事前診断)
    申込直後に3分診断フォーム。当日はその場で診断結果のギャップを可視化し、提案に接続。
  4. どう体験させる(ワーク設計)
    10分×2回のミニワーク(現状棚卸し/改善案スケッチ)で**“自分ごと化”**を作る。
  5. どこへ誘導する(CTA)
    「無料相談」だけでなく、**小さな有償パッケージ(例:設計書作成3万円)**を併設。温度に応じて選べる二者択一にする。

 

 

 

 

 

3|当日の進行台本(45〜60分)

 

 

  • 冒頭5分|信頼とゴール宣言
    失敗例→参加者の状況を代弁→本日のゴールを明確化。
    例「今日は“明日から使える提案の骨子”を持ち帰るところまで必ず到達します」
  • 中盤25分|課題の可視化と解決案
    事前診断の集計を即表示→業界ベンチマークと差分の理由をロジックで説明→改善手順を3ステップで提示。
    (テンプレ:現状→阻害要因→施策→期待効果)
  • ワーク10分×2|自社当てはめ
    ①現状パイプライン分解 ②改善施策を“明日やる3つ”に絞る。講師は具体に落ちるまで添削。
  • 終盤10分|事例→オファー(CTA)
    事例は“ビフォーアフターの途中経過”を中心に。最後は二者択一CTA
    • A:無料30分個別相談(当日限定、枠数明示)
    • B:有償ミニパッケージ(診断レポート+次の一手設計)
      ※価格の話は原価構造とリスク低減で合理化(返金保証を安易に乱用しない)。
  •  

 

 

 

 

 

4|スライド構成(10枚で十分)

 

 

  1. 本日のゴール
  2. 失敗あるある(課題の共通項)
  3. 事前診断の結果ダッシュボード
  4. ベンチマークとのギャップ要因
  5. 改善フレーム(3ステップ)
  6. 施策チェックリスト
  7. 事例(途中経過中心)
  8. ROIの考え方(費用ではなく機会損失)
  9. 二者択一CTA
  10. 申込QR&次回アジェンダ

 

 

 

 

 

5|フォロー設計(成約率を押し上げる要)

 

 

48時間・7日・14日の3通で自動化。すべて相手の未完了タスクを埋める文面にします。

 

  • 48時間:当日ワークの“空欄”を埋めるテンプレ配布+予約リンク。
  • 7日:ショート事例(途中経過)+“次の一手”チェックリスト。
  • 14日:よくあるQ&A(価格・社内稟議・導入工数)への回答集。

 

 

件名例:

①【資料送付】未記入3マスを一緒に埋めませんか?

②【事例共有】見積り前に決めるべき3条件

③【最後の案内】稟議テンプレ付き・面談可

 

 

 

 

6|KPI設計(例)

 

 

  • 参加登録→出席率
  • 出席→面談予約率
  • 予約→実施率
  • 実施→提案率
  • 提案→成約率
    各率を1つずつ10%改善するだけで、全体成約は累積で大きく伸びます。営業セミナーの評価は「満足度4.8」ではなく面談予約率と成約率で見るのが鉄則です。

 

 

 

 

 

7|よくある失敗と対策

 

 

  • 情報過多:持ち帰り成果物がぼやける → 10枚構成に制限。
  • CTAが弱い:無料相談のみ → 有償ミニを併設し温度差対応。
  • “いい話”で終わる:事後フォローなし → 3通テンプレで未完了を埋める。
  • 決裁者不在:招待段階で「決裁者同席での特典」明記。

 

 

 

 

 

8|ミニ台本(クロージング例)

 

 

「今日のゴールは“明日から動ける設計書”でした。ここまでで枠組みは完成。Aは無料個別で“数字落とし込み”を一緒に。Bは有償で“稟議通過までの資料”を私たちが作成します。今のうちにどちらかをお選びください。」

 

 

 

 

9|まとめ

 

 

営業セミナーは学びの場ではなく、意思決定の場。

事前診断で課題を可視化し、当日ワークで自社化、二者択一CTAで意思決定を促し、フォローで未完了を埋める。これが成約率を押し上げる最短ルートです。

 

ダウンロード用に「スライド10枚ひな型」「フォローメール3通テンプレ」「事前診断フォーム項目例」も作成できます。必要なら声をかけてください。