【営業コンサルします】成約率を底上げする“クロージングのコツ”大全
【営業コンサルします】成約率を底上げする“クロージングのコツ”大全
結論から言います。クロージングは“最後の一押し”ではなく、商談設計そのものです。 商談の冒頭から「決めやすい流れ」を仕込むことで、値引きや根性論に頼らずに成約率は安定して伸びます。本稿では、コンサル現場で再現性が高かった手順を“水平思考”で分解し、営業|コンサルします|クロージング|コツの主要キーワードに沿って解説します。
1. 水平思考で設計する「逆算クロージング」
- ゴール→質問→提案→確認の順に逆算します。
- ゴール=“契約可否の判断材料が揃った状態”を定義
- その材料を引き出す質問設計(SPIN/課題・示唆・効果)
- 材料に合致した提案の最小セット(誰に・何を・いつ・費用・リスク)
- 各章の終わりで**小さな合意(マイクロYes)**を積み上げ、最後の承諾を軽くします。
この逆算により、「断られる理由」を先に解体。結果として“押さずに決まる”土台ができます。
2. 成約率が上がる“5つのコツ”
- 判断基準の先出し
「他社比較時の評価項目は投資対効果・導入負荷・運用工数で合っていますか?」と相手の評価軸を言語化。以後の提案が刺さります。 - 反論は“予防接種”で先回り
「価格は同レンジの中では中位。ただし回収期間は平均○ヶ月です」と弱点→打ち手→数字の順で提示。 - 意思決定者マップ
稟議に必要な人を序盤で特定。後半で「決裁者同席の最終レビュー」を設計して検討の渋滞を回避。 - 2択ではなく“前進の選択”
「A(標準)とB(拡張)のどちらで始めますか?」と導入前提の選択肢を用意。NO/YESの対立を避けます。 - クロージングは“確認作業”にする
各章で「ここまで問題ありませんか?」を重ね、最後は「それでは開始日と体制を確定しましょう」で淡々と締める。
3. 具体例:BtoB SaaS(建設業向け)のケース
- 課題仮説:「現場日報の遅延が工数見積もり誤差を生む」
- 検証質問:「遅延率・二重入力の頻度・損失額」をヒアリング
- 提案:「モバイル入力+承認ワークフロー」の最小構成を提示
- 反論予防:「現場のITリテラシー不安」→初月現場リーダー同行オンボーディング、管理画面はテンプレ投入で負担最小化
- クロージング:「まず3現場・60日トライアル→KPI達成で全社展開」。判断基準と成功条件を先に合意しているため、最終確認は日程と体制だけになります。
4. 権威性・実績の裏づけ(要点)
- 意思決定の認知負荷を下げる構造(マイクロ合意・選択設計・反論の先出し)は、行動科学の知見に整合。
- コンサル現場では、上記の型を業界別にチューニングすることで、新規営業・既存深耕ともに継続的な成約率向上が見られます(例:初回商談→最終合意のリードタイム短縮、失注理由の定量化による改善サイクル確立)。
5. 今日から使える“クロージング・チェック10”
- 判断基準を相手の言葉で合意したか
- 反論を先に提示し、打ち手と数字で潰したか
- 決裁者・関与者の影響地図を描いたか
- プランは最小構成から始める設計か
- 価格は回収期間で語れているか
- 期日・体制・役割を文章で合意したか
- 章末ごとにマイクロYesを積んだか
- 前進の選択肢(A/B)になっているか
- 失注理由を定量タグで記録できるか
- 次回アクションを双方のカレンダーに入れたか
6. 失注を“資産化”するOCPメモ
- O(Objection):価格/工数/優先度
- C(Cause):社内稟議/競合/時期未成熟
- P(Plan):再提案条件/検証タスク/再訪日
このOCPを残すだけで、再提案の成功率は別物になります。失注は終わりではなく“次のクロージング短縮データ”です。
まとめ
クロージングのコツは、最後に技を出すことではなく、最初から決まる流れを設計すること。判断基準の先出し、反論の予防接種、最小構成の提案、マイクロ合意、前進の選択——この5点を押さえれば、値引きに頼らない強い営業になります。
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