【営業 クロージング コツ】成約率を底上げする7つの打ち手と“60秒台本”
【営業 クロージング コツ】成約率を底上げする7つの打ち手と“60秒台本”
メタ説明:営業のクロージングが弱い—そう感じたら必読。水平思考でボトルネックを再定義し、実例・台本・チェックリストで「明日から変わる」コツを解説します。
1. なぜ決まらないのか(水平思考で再定義)
多くの担当者は「説明不足」や「価格」が原因だと考えます。しかし、成約直前の離脱は判断疲れと未決のコストが主犯です。人は「損を避けたい(損失回避)」と「今のままを続けたい(現状維持)」に強く引っ張られます。
結論:クロージングは“押す”行為ではなく、意思決定の摩擦を取り除く設計。ここを外すと、どれだけ魅力を語っても決まりません。
2. 成約率を上げる7つのコツ(具体例つき)
コツ1:ゴールの再確認(合意の土台づくり)
「本日のゴールは“導入可否の判断”でよろしいでしょうか。判断材料がそろっていない点があれば先に埋めます」
「判断保留」を先につぶすことで、決断の場を合意形成します。
コツ2:選択肢を“2つ+保留条件”で設計
「A(標準・月内開始)かB(拡張・来月開始)、どちらがより現実的ですか。保留の場合は“◯◯が確定したら”で再判断しませんか」
二者択一話法+保留条件で“未決”を具体化。
コツ3:リスクの可視化(現状維持のコスト提示)
「現状だと毎月◯時間のムダ。導入で△時間短縮=年◯時間の削減。延ばすほど機会損失が積み上がります」
“導入のリスク”だけでなく“据え置きの損失”を数字で示す。
コツ4:決断フレーミング(小さく始めて大きく伸ばす)
「まず3カ月のスモールスタート。成果が基準を超えたら自動拡張、下回れば即停止」
“可逆性”を示すと意思決定が一気に軽くなります。
コツ5:社会的証明の一点突破
「同業の◯◯社様は『見積作成の待ち時間が半減』で月次の失注理由から“対応遅延”が消えました」
“似た他社の成功”を1事例に絞って具体に語る。
コツ6:価格の分解(価値→価格→支払い条件)
「価値:◯◯削減/価格:月◯万円/支払い:初月◯円+分割」
価格は単体で出さず、価値→価格→支払いの順に出すと納得が高まります。
コツ7:最後のひと言(推定承諾話法)
「内容に問題なければ、この場で“仮申込”だけ進めておきます。明日正契約で構いませんか」
“はい”と言いやすい小さな合意を先に作るのがコツ。
3. 実例(要約)
製造業A社:提案は高評価なのに決まらない。分析すると「承認者の不在」と「判断基準の曖昧さ」がボトルネック。
対応:①会議冒頭で「今日のゴール」を合意、②“二者択一+保留条件”、③3カ月可逆プラン。
結果:初回成約までの平均日数が短縮、見送り理由「検討」は激減。営業 クロージング コツの“摩擦除去”が効いた好例です。
4. そのまま使える“60秒クロージング台本”
- ゴール合意(10秒)
「本日は導入可否の判断までご一緒に。材料が不足していれば今、埋めます」 - 価値の要約(10秒)
「◯◯のムダを月◯時間削減=年◯時間の創出が見込めます」 - オプション提示(15秒)
「A:標準を今月開始/B:拡張を来月開始。保留なら“◯◯が確定したら”で再判断」 - 可逆性の明示(10秒)
「まず3カ月。基準未達なら停止、達成なら自動拡張」 - 価格・支払い(10秒)
「価値→価格→支払いの順で再確認します。月◯万円、初月◯円+分割可」 - 推定承諾(5秒)
「問題なければ“仮申込”だけ進めておきますか」
5. 失注を減らすチェックリスト(商談直前に確認)
- 今日の判断ゴールを相手と合意したか
- 承認者は同席か、いない場合の承認プロセスを設計したか
- 現状維持の損失を数字で提示したか
- 二者択一+保留条件を用意したか
- 小さく始める可逆性を約束したか
- 価値→価格→支払いの順で提示したか
- 推定承諾の一言を用意したか
6. まとめ
営業のクロージングは“説得”ではなく、意思決定の障害を外す設計です。
「ゴール合意→選択肢設計→損失の可視化→可逆性→価格分解→推定承諾」という流れを型にすると、個人差に依存せず再現できます。まずは次回商談で台本の60秒だけ試してください。小さな合意が積み重なるほど、成約率は安定して伸びます。