「なぜあなたの営業はいつも空振りに終わるのか? 成約率を劇的に変えるPDCAの”盲点”」
「なぜあなたの営業はいつも空振りに終わるのか? 成約率を劇的に変えるPDCAの”盲点”」
あなたは今日も商談を終えて、帰り道にスマホを眺めながらため息をついていないだろうか。
「また断られた」「なんでうまくいかないんだろう」「自分には向いていないのかもしれない」
そんな言葉が頭をぐるぐると回る。でも待ってほしい。あなたが悩んでいる原因は、才能でも努力でもない。じつはPDCAの”使い方”が根本的に間違っているからかもしれない。
成約率が上がらない営業マンが陥る「廻るだけの罠」
PDCAという言葉を知らない営業マンはいないだろう。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)。教科書通りに回しているはずなのに、なぜか成約率は一向に上がらない。
ここで水平思考をしてみよう。
もし、PDCAを「正しく回すこと」自体が目的になってしまっていたとしたら?
自転車のタイヤは確かに回っている。でも、ハンドルの向きが間違っていたら、いくら一生懸命こいでも目的地には着かない。多くの営業マンがやっているのは、まさにこれだ。美しくPDCAを回しながら、ずっと同じ場所をぐるぐるしている。
では、そのハンドルはどこで狂うのか。
成約率が上がらない「本当の理由」3つ
① Planの段階で「相手の感情」を設計していない
多くの営業マンは、プランを立てるとき「何を話すか」を考える。トークスクリプトを練り、製品の強みを整理し、競合との差別化を準備する。しかし、相手は「論理」だけで買い物をしているわけではない。
人間が購買を決める瞬間の95%は、感情が先に動いている。つまり、Planに「相手が何を恐れているか」「何に喜びを感じるか」「この商談の後にどんな感情でいてほしいか」という感情設計が抜け落ちていると、どれだけ完璧なトークをしても心には届かない。
② Checkの段階で「結果」しか見ていない
「今月の成約数:3件」「達成率:60%」こういった数字を眺めて「ダメだった、来月頑張ろう」で終わっていないだろうか。これはCheckではなく、ただの「記録の確認」だ。
本当のCheckとは、解剖だ。「あの商談でお客様の表情が曇ったのはどの瞬間か」「断りの言葉の裏に、本当は何があったのか」「成約できた案件と、できなかった案件の違いは何か」。数字の後ろに隠れているストーリーを掘り起こすことが、本来のCheckの意味だ。
③ Actionが「反省」になっている
失敗を振り返り、「もっと丁寧に説明すればよかった」「準備が足りなかった」と自分を戒める。これは一見まじめで正しいように見える。しかし、反省は感情の消費であって、行動の設計ではない。
Actionとは「次の商談で、具体的に何を1つ変えるか」を決めることだ。それも、小さければ小さいほどいい。「冒頭の雑談を30秒から1分に延ばす」「金額提示の前に必ず一度黙ってみる」そのくらい具体的で小さな変化が、実は成約率を静かに、しかし確実に動かしていく。
解決策:「感情のPDCA」に切り替えよ
ここで提案したいのは、従来のPDCAを捨てることではない。視点を一段ずらして、感情のPDCAを並走させることだ。
感情Plan:「この商談でお客様にどんな感情体験をさせるか」をシナリオとして書く。
感情Do:トーク中、お客様の表情・声のトーン・間のとり方に意識のアンテナを立てる。
感情Check:商談後30分以内に「お客様が最も前のめりになった瞬間はどこか」をメモに残す。
感情Action:次の商談で「その瞬間を意図的に早めに作る」ことだけを試みる。
これをやり始めた営業マンたちから、ある共通の報告を耳にする。「商談が楽しくなった」という言葉だ。成約率が上がる前に、まず商談の質感が変わる。それが、正しい方向にハンドルが向いたサインだ。
最後に:あなたの悩みは「弱さ」ではなく「気づきの手前」だ
営業で悩むということは、現状に疑問を持てているということだ。それは思考が止まっていない証拠であり、変われる人間の条件でもある。
PDCAは道具だ。道具は使い方次第で、凶器にも羅針盤にもなる。今日からあなたのPDCAに「感情」という軸を一本加えてみてほしい。
タイヤを回すのをやめる必要はない。ただ、ハンドルを正しい方向に向けるだけでいい。
目的地は、もうすぐそこにある。
あなたの営業に関する悩みや体験があれば、ぜひコメントで教えてください。次の記事のヒントになるかもしれません。