営業PDCAで“頑張ってるのに売れない”を終わらせる:失敗するPDCAと正しいPDCAの決定的差
営業PDCAで“頑張ってるのに売れない”を終わらせる:失敗するPDCAと正しいPDCAの決定的差
「PDCA回してます!」
……なのに、売上は上がらない。むしろ疲弊する。営業でよく起きるこの現象、原因はシンプルで**“PDCAの回し方”が間違っている**からです。PDCAは魔法の円ではなく、使い方を誤ると“努力の正当化装置”になります。
失敗するPDCA①:Planが“立派すぎる”
よくあるPlanはこうです。
「今月は新規20社開拓!提案書の質を上げる!クロージングも強化!」
…全部正しい。だけど大きすぎて検証不能。結果、「忙しいのに何も分からない」が起きます。
具体例(失敗)
- Plan:新規20社、商談10件、受注3件
- Do:気合いでテレアポ・メール・紹介依頼を全部やる
- Check:商談数だけ見て「足りない、もっと動こう」
- Act:行動量だけ増えて、トークもターゲットも変わらない
→ “回してる風”で、同じ失敗を高速反復。
失敗するPDCA②:Checkが“結果”しか見ていない
営業の結果(受注・売上)は、最後に出る指標です。そこだけ見て改善しようとすると、打ち手が雑になります。
「受注が少ない→提案が弱い→提案書を作り直す」
これ、外してることが多い。原因は前工程(初回の刺さり方、課題の一致、決裁動線)にあるからです。
具体例(失敗)
- 受注率が低い
- でもCheckは「提案書の見た目」ばかり
- 本当は「初回商談で課題がズレていた」「決裁者に会えていない」
→ 直す場所が違うから、永遠に改善しない。
正しいPDCA①:Planは“仮説を1つ”に絞る
正しいPDCAは、円じゃなく小さな実験の連続です。Planは「一番効きそうな1点」に絞ります。
具体例(正しい)
- Plan(仮説):初回の成約確度は「冒頭5分の課題合意」で決まる
- Do:初回商談の冒頭をテンプレ化
- 「御社で今いちばん困ってるのは、A/B/Cのどれですか?」
- 「それが解決したら、誰が何を喜びますか?」
- Check:受注ではなく、まずは“手前”を見る
- 課題合意が取れた割合
- 次回打合せ設定率
- 決裁者同席率
- Act:質問順・言葉・事例を微修正し、翌週も同じ仮説で再実験
→ 改善点が特定でき、行動が軽くなる。
正しいPDCA②:Checkは“行動の質”を数字にする
営業は感覚に見えますが、実は分解できます。おすすめはKPIを3つだけにすること。
例:新規開拓のPDCA
- KPI1:ターゲット一致率(刺さる業界に当たれているか)
- KPI2:初回→次回の移行率(関心が取れたか)
- KPI3:決裁動線の前進数(決裁者・稟議条件が見えたか)
この3つが動けば、売上は後からついてきます。
最後に:PDCAは“自分を責める道具”じゃない
失敗するPDCAは、「もっと頑張れ」に着地します。
正しいPDCAは、「どこを1ミリ変える?」に着地します。
営業のPDCAは、気合いよりも実験設計。
大きく回すより、小さく速く回した人が勝ちます。次の1週間は、Planを“仮説1つ”に絞って回してみてください。数字が、静かに変わり始めます。